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小布施町の地域おこし協力隊の日々のあれこれ

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【活動日記】被災した長野県栄村 小滝の300年

      2016/10/08

長野県栄村

みなさまご存知でしょうか?
3.11東日本大震災のあった翌日早朝、栄村を襲った大地震。
最大震度6強

栄村の「小滝」という集落も被災をし、震災後米作りやキノコ栽培、畜産の存続が難しくなり、集落に住む世帯数も減少。

そんな栄村の小滝集落で
築200年以上の古民家を改修した交流施設
があるので、小布施から数名で視察に行くというので(実際はほとんど前情報も無いまま)付いて行きました。

到着したのがこちら。立派な古民家!

栄村 小滝 となり

ここの施設は
「となり」

という名前が付いてます。これは屋号なんですよー。

栄村 小滝 となり

可愛い。

なんでも、同じ名字ばかりの集落なので最近新しい名字の方が移住するまでは2つの名字しかなく、それを区別する為に屋号をつけたのだそう。
なんだか呼び名が2つあって羨ましいです。
“大工どん”とか、”たんすや”など、ユニークな屋号が揃っています。

小滝 屋号

早速、中にお邪魔させていただく一同。

栄村 小滝 となり

入ってすぐ目に入ったのが囲炉裏!!!

栄村 小滝 となり

素敵です。

そして梁も立派。

栄村 小滝 となり

地震の時刻に止まったまんまの時計もそのままに・・・。

栄村 小滝 となり 時計

柱には牛小屋のあった名残が。

牛小屋の名残 柱

こちらで、代表の方にこの施設の経緯を伺いました。
お話を聞いていて、印象深かったことは

300年

というキーワード。

300年前、この集落は悪環境によって人が離れそうになった危機がありました。
しかし、先祖が水路を引いてきたことにより、この集落は存続し、今の自分たちが住めている。

そして、2011年3月12日の震災により、また人が離れていく、集落維持の危機がまたしても訪れます。

今度は私たちが300年後の小滝集落の為に動き出そう!

そんな思いから、
元々の主人が震災をきっかけに亡くなってしまい空き家になってしまったこの古民家を(取り壊すことの無い様に後世に残す目的でも)交流拠点として活用することになりました。

「ここに泊まる人は必ず小滝の人と飲むこと」

を条件としているほど、交流を大事にしているこの施設。
とにかく人の出入りがたくさんあって、その中から定住してくれる人が少しでも出てくれば、この集落は300年続いていくのだと言います。

“300年後”という自分が生きられない先を考えた時に考え方が変わった。
個人の財産や家というのは関係が無いのだということ。
ここで暮らす術を次世代へと伝えていくのが大切なこと。

そんな言葉をとても生き生きとした表情でお話されていました。
自分たちの集落も、外から来る人もとても大事にされているのが伝わってきます。

今は、小滝の13の世帯みんなが協力しつつ集落維持活動をされています。
こうした交流施設で外の様々な方と関わったりする活動が出来るのも、震災がきっかけになっているから、良かったんだと仰っていました。

その言葉や表情にも嘘はなく、考えさせられるものがありました。
「絆」
この集落にはそれがあるんだろうなとふと思い浮かびました。

今は、熊本・大分の震災のニュースが心を痛めるのですが、
声を掛け合って
という言葉がメディアでもよく流れるのも、2011年の震災からだろうと仰っていました。
それが当時の震災でも、この小滝では小さな集落だからこそできていたのだろうなと思います。

この集落で考えさせられたのは、コミュニティについて。
人から人へ繋いでいく、存続させるべきものとは何か。
5年先や10年先より、もっと先の300年後を見つめること。

コミュニティを大事に思う心がここにはとても詰まっているなと感じました。

ピンチをチャンスに変えるパワーを非常に感じ、元気が出ました。
また遊びに行って今度はみなさんとゆっくりお話したいと思います。

ありがとうございました!

長野県栄村小滝集落、皆様もぜひ応援してくださいね。
小滝プラス HP

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