27年間都会暮らしが田舎暮らしはじめました

小布施町の地域おこし協力隊の日々のあれこれ

*

【活動日記】小布施イノベーションスクール公開講座

      2016/12/08

私が所属している、
慶應SDM・小布施町ソーシャルデザインセンター
こちらの活動の一環である、OIS(小布施イノベーションスクール)公開講座を平成28年11月26日土曜日に開催いたしました。
驚いたことに、公開講座には50名超の方に参加していただきました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございます!
終了後は参加者からの高い評価をいただき、アンケートでは「参加して良かったか」という問いに対し、

「非常に良かった」90.2%

(5段階評価で5の方)
アンケート結果

という嬉しい結果となりました。

そもそも何も知らない方にとって、SDMOISって何?
そう、疑問に思った方も多いかと思います。
そんな前段のお話、そして肝心の公開講座の概要についてもお話させていただきたいと思います。

1.SDM・OISとは何か?

まず、SDMについてですが・・・
慶應義塾大学の大学院の研究科の名称です。
その慶應SDM研究科で学ぶ「システムデザイン・マネジメント学(SDM学)」のことを指します。
慶應SDMの詳細についてはこちらを参照ください。
SDM 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科

そして、OISについて・・・
小布施町民や近隣住民の皆様が、自分たちがやりたいこと、実現したいことをより深められる様、SDMの手法を知り、日常生活や仕事上で使っていただく為の体験型講座のことを小布施イノベーションスクール(OIS)と呼びます。

今回はこのSDMの手法をより多くの方に認知していただくため、通常より短い時間で気軽に参加可能な”公開講座”という形で開催させていただきました。

2.講師について

講師には慶應SDMの前野隆司教授と研究員の中村一浩さんを迎えました。

<前野隆司教授>

カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、慶應義塾大学理工学部教授、ハーバード大学客員教授等を経て、2008年より慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科教授。2011年より同研究科委員長兼任。専門は幸福学。著書に『幸せの日本論 日本人という謎を解く』など多数。

前野隆司 OIS
<中村一浩さん>

株式会社Project Design Office 代表取締役。
株式会社ミスミグループ本社、株式会社リクルートホールディングスなどを経て独立。
専門領域は人材育成・組織活性、事業開発。
代表的な取組みとして、都心部の企業と交流をしながら新事業を生み出す「小布施インキュベーションキャンプ」(小布施町、慶應SDM共催)がある。

中村一浩 OIS

お二人の優しい人柄が写真からも滲み出ております。
今回、アンケート結果で一番多かったのが

「講師が良かった」

という声。半数以上が回答しています。
他にも、
・説明がわかりやすい。
・場づくりの大切さを学んだ。

など、お二人への高評価をたくさん頂きました。
前野先生(ムーミン)、中村一浩(カズ)さん、素敵な講座にしていただき、ありがとうございます。

3.公開講座の内容

さて、この小布施イノベーションスクール公開講座の中身について気になる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、こちらでその時の写真を添付しながらまとめさせていただきましたのでご興味のある方は以下ご覧になってください。

①はじめに:参加者の自己紹介

50名の対話サークル(一つの円)になって、一人30秒程度の自己紹介が行われました。
OIS公開講座<50人のサークル。この光景はなかなか見られないです。>

ここでは、参加者全員が、名前、呼んでほしいニックネーム(その背景を簡単に説明)、今の気持ち、を全体に共有しました。

②講師より、ブレストと対話についてのレクチャー

次に前野先生と中村一浩さんから、ブレストと対話に関するレクチャーの時間がありました。
ブレスト(ブレインストーミング)とは何か、対話とは何か、そして大切にすべきポイントをレクチャーいただきました。

OIS公開講座
前野先生からは、ブレストは議論とは全く異なるものである点、そして4つのポイントを教えていただきました。

以下の議論の特徴を踏まえ、ブレストが議論になってしまわない様にとお話いただきました。
議論は、(1)量より質、(2)自分の意見、(3)批判、(4)善悪をつける
↕︎
一方で、ブレストを行う際に大切なポイントは以下の4つ。
(1)質より量、(2)(相手の意見に)乗っかる、(3)ポジティブに、(4)判断は保留する

この4点を意識してブレストを行うことが重要であるとの事でした。
そして中村一浩さんからは、対話とブレストとの共通点をお話いただきつつ、同じく対話におけるポイントを教えていただきました。
ブレストが動であるならば、対話は静であり、大切なポイントもほとんど同じであるとの事。
(1)Voicing((声に)出す)、(2)Listening(聴く)、(3)Respecting(尊重する)、(4) Suspending(保留する)
以上の4点を意識しながら対話を行ってほしいとのお話でした。

<ブレストしたことある人!という質問には、やはり多くの手が上がります。>

OIS公開講座

③話したいテーマを決める

レクチャー後は、参加者全員がA4の紙に「今自分が話したいこと」「困っていること」「解決したいこと」などを自由に1テーマ書く時間が設けられました。

そして、その中から自分のテーマで話し合いたいと思った10名に手を上げていただき、それぞれのテーマについて全員の前で共有しました。

<10名の各テーマ発表の様子>
OIS公開講座
④ブレストと対話を体験

各々が気になったテーマ提案者の所に集まり、1テーマに5名ずつのグループに分かれ、先ほど学んだブレストや対話を体験しました。

<グループを作るために大移動! 場もみんなで作ります。>
OIS公開講座
「仕事で人の役に立つ為には!」「小布施っ子と小布施探検がしたい」など全10テーマあり、各班以下の様にブレストと対話を進めていきました。

・はじめにテーマ提案者から、テーマについての説明。

・まずはテーマから連想されるワードを沢山出していく。大切なのは自分が浮かんだワードを声に出しながらふせんを模造紙の上に出すという点。周りのメンバーも「いいね!」と必ず肯定すること。

OIS公開講座
OIS公開講座
OIS公開講座<お菓子とかも広げながら楽しくやっていただきました。>

・次に出てきたワードをグループ分けする。できたらそのグループに名前もつける。
OIS公開講座<農家の嫁はファッションリーダー、ってセンスを感じるネーミングですね。>

・最後に、ブレストをして気づいたことや今日の感想などを自由に、班で一人ずつ共有する対話の時間。

⑤感想共有。質疑応答と事後交流。

OIS公開講座

最後は全体で、何名かに公開講座の感想を共有していただきました。
その後は講師のお二方への質疑応答、そして参加者の皆様で各々自由に事後交流をしていただき、終了となりました。

4.まとめ

今回の公開講座を無事に終えて・・・。

私がOISの担当として動き出してから、数ヶ月。
公開講座をやるからには50人くらいは呼ぼう!とミーティングで話していたあの言葉が本当に達成するとは思いませんでした。
声掛けを協力していただいたり、他にも色々とサポートしてくださったおかげです。

実は、小布施イノベーションスクールは2015年にも一度開催しています。
ただ、ほとんどの町民は知らなかったことだろうと思います。

今回は、より多くの方に知っていただこう。
そしてこの手法を使っていただくことで、町民の方や近隣住民の方の、日々の日常や仕事での問題解決の一助となると良いなと思っていました。

SDMの手法が受け入れられるかどうかは、まず試してもらわないことには分からない。だからお試し版をやる。

実際に体験していただいて、みなさんが良い表情で帰っていく様子を見て、この公開講座は非常に意味があったのだと確信を持つことができました。

実際に、12月10日・17日開催の「小布施イノベーションスクール連続講座」への申し込みも15名ほどあり、その効果のほどを感じております。

連続講座は10時半から16時半までと長時間のプログラムなのですが、その分丁寧に学ぶことができます。

もし、ご興味を持たれた方はお知らせください。

小布施イノベーションスクール(OIS)連続講座 小布施イノベーションスクール(OIS)連続講座

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 - 地域おこし, 小布施町, 思考, 日記, 祭り・イベント