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小布施町の地域おこし協力隊の日々のあれこれ

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【小布施町の紹介】慶應SDMとの協働〜星空小学校 第1回目〜

   

1999年(平成11年)〜2010年(平成22年)にかけ、政府主導で行われた「平成の大合併」。この10年がかりの大幅な統合で、当時3,232あった市町村は1,727に集約されたという。

小布施町は、この平成大合併の最中 平成16年2月町民の総意により町としての自立を選択します。
ここで町として旗印を立てたのが

4つの協働

です。
その4つの協働の1つが大学など研究機関との協働です。

小布施町役場の中には、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科と小布施町との協働の研究機関である「慶應SDM・小布施町ソーシャルデザインセンター」があります。

現在、小布施町地域おこし協力隊2名もここに在籍しながら町での活動を行っています。

平成28年度はデザインプロジェクトという授業にて慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科(以下、慶應SDM)と協働し、慶應SDM学生と共に一つのアイデアを生み出しました。

それが、

星空小学校

なのです。

星空小学校とは

小布施町出身者を講師としてお招きし、町内の小・中学生に向けて様々な授業を行います。地元の子供達にとっては町外を知ること、地元の先輩の活躍する姿を知ることで、地元だけで得る知識だけに留まらない多様性を持つきっかけになります。また、小布施を離れてしまった町民にとっても積極的に町に関わるきっかけを持てるという目的があります。

さて、記念すべき第1回目の講師になっていただいたのはこの方!

禮生(れいぶ)
禮生(れいぶ)さんです。

禮生(れいぶ) Profile

芸術家書道家。
小布施町松村出身、活動名は禮生(れいぶ)。9歳より学んだ書を軸にアート作品制作を手掛けている。また書をかきながら自分を自由に表現し心を豊かにするワークショップを全国各地で開催。2015 JAPAN EXPO(フランス)や2016 artexpo NEW YORK 出展など海外にも活躍の場を広げている。小布施に深く関係がある葛飾北斎生誕の地、墨田区公認アーティスト。

禮生(れいぶ)さんと慶應SDMの学生の坂田さんはたまたま小布施の町民運動会にご参加くださったのですが、この時ご縁を感じた私は「星空小学校実現できそう!」と2人をお繋ぎしました。振り返ると半ば強引なところもあったかもしれませんが、禮生(れいぶ)さん坂田さん共にやる気になってくださったこと、そしてこうして実際に1回目実施に至ったことについては感謝の言葉しかありません。

さて、星空小学校1回目。
プログラムの企画は慶應SDMの学生 坂田大知さんと神原幹生さん。
全体の調整役などは私が務めました。

まず詳細ですが、配布したチラシはこんな感じ。

星空小学校 チラシ

主催:慶應SDM・小布施町ソーシャルデザインセンター/小布施町役場企画政策課/慶應SDM Dpro 小布施チーム
タイトル:夜のワーク「書」ップ
日時:平成29年3月23日木曜日 19時〜20時半(18:45開場)
対象:原則、町内の小学校3年生〜中学校全学年(書道セットを持っている学年)
参加費:無料

 

以下実施した内容です。プログラムに沿ってまとめています。

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(1)はじめに:司会挨拶
まず慶應SDM学生より星空小学校の説明等、本日の趣旨説明のお話しがありました。
星空小学校 趣旨説明

(2)先生より挨拶、瞑想
参加者には床に車座になってもらい、禮生(れいぶ)さんより挨拶、そして書の準備をしてもらいつつこども達と簡単なコミュニケーションをとりながら序盤の堅い雰囲気をほぐしていきました。
その後、瞑想の時間に移ります。禮生(れいぶ)さんの誘導に従いながら、こども達も大人達も共に瞑想を行います。皆さん素直に瞑想の時間に没入していました。

星空小学校 瞑想

(3)書をかく時間
次に、瞑想で浮かんだ言葉を一人一枚配られた半紙に書くという時間がありました。
禮生(れいぶ)さんからこども達に対して、「どんな言葉が浮かびましたか?」との質問がありましたがまだ恥じらいがある様子が見受けられ、決まった言葉が浮かんだ参加者はおりませんでした。特別浮かんだ言葉がない場合には自分の名前を書いてもらいます、という禮生(れいぶ)さんの言葉通りに、皆それぞれ自分の名前を半紙に書いていました。ここで大事なのは「うまく書こうとしなくて良い」ということ。禮生(れいぶ)さんは、自分の思う通りに書いて欲しいと伝えていました。そして「力強いね」「繊細だね」など、一人一人の良いところを褒めて回ってました。

星空小学校 ワークショップ

星空小学校 ワークショップ

(4)先生による書のパフォーマンス
全員が半紙に書き終えた所で、今度は禮生(れいぶ)さん自身の書のパフォーマンスタイムがありました。
メインの照明が消灯したと同時に音楽とスポットライトが点灯、禮生(れいぶ)さんと1m四方ほどの大きめの和紙だけが照らされます。墨だけではなく、白色、赤色などのカラフルな色合いで大胆に表現されていきます。約5分の時間があっという間に過ぎてしまう様でした。見ているこどもも大人も皆、体全身を使ったその筆使いに圧倒され釘付けになっている様子が見られました。
普段の学校で習う書道とは異なる世界を目の当たりにした瞬間でした。

星空小学校 書のパフォーマンス

出来上がった書はこんな感じでした!「楽」という字。力強くて伸びやかな様子が伝わってきますね。

星空小学校 書のパフォーマンス

(5)全員で大きな紙に字を書くワークショップ
最後は全員で2m四方の大きな紙に好きな字を書いていく時間となりました。
まず、禮生(れいぶ)さんが紙の真ん中に丸を書き、その周辺に参加者が各々好きな文字を書いていってくださいと伝えられました。初め何を書いて良いのか戸惑いを見せるこどもが多数で、皆腰が上がらない様子でした。しかし一人が「心」という字を書き始め、徐々に一人また一人と筆を動かし始めてからは書くのが楽しくなってきた様子で、何度も思いついたままに字を書き、時に3人共作で「小布施」という言葉を完成させたり、楽しく生き生きと表現をするこども達の姿を見ることができました。この様子には禮生(れいぶ)さんも感銘を受けていました。

星空小学校 書 ワークショップ

星空小学校 書 ワークショップ

星空小学校 書 ワークショップ

星空小学校 書 ワークショップ

最後はこんな素敵な作品が完成しました!

書のワークショップ

(6)最後に先生の生い立ち、まとめ
スクリーンで禮生(れいぶ)さん自身がどんなことをやってきたのか、なぜ書をやっているのかなど簡単にお話しいただいてから、今日のワークショップがどうだったか参加者から感想をいただき終了となりました。

星空小学校 ワークショップ

***

以上です。

今回、この場でこどもたちの変化を見ていた身としては非常に心動かされるものがありました。
初めは表情も固く、動きも鈍かったこどもたち。でも段々と筆を動かしていくうちに表情が変化していったのです。自由に表現をすることの面白さ楽しさを体で感じとったからではないでしょうか。

この星空小学校では小布施やその周辺のこどもたちに多様性を持つきっかけをもたらすと同時に、小布施出身者である講師にもまた故郷に愛着を持って定期的に関わってもらうという目的があります。

今回星空小学校を実現することができて、講師である禮生(れいぶ)さんは非常に感激しておられました。
そして私たち今小布施町に住む者にとっても、意味のあるイベントの第1回目だったと思っております。

次回どんな形でどんな講師を招いて行うか企画検討中ですが、今回の様に双方にとって笑顔になるイベントを作り出せる様また考えたいと思っています。

禮生(れいぶ)さん、慶應SDMの学生 坂田大知さんと神原幹生さん、ご協力いただき本当にありがとうございました。

ご興味持った皆様、次回以降ぜひご参加くださいませ!
町外の方でもご希望があれば受け付けております。

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