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小布施町の地域おこし協力隊の日々のあれこれ

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【活動日記】地域活性学会 研究大会 地域おこし研究部会

   

2016年9月2日(金)〜4日(日)で行われた

「地域活性学会 第8回研究大会」

テーマ :「小さなまちの挑戦~地方創生とまちづくり」

地域活性学会 第8回研究大会

ということで、大規模に開催されました。

学会の大会ということで、それぞれの学会員が研究しているテーマの発表の場として、この小布施町が選ばれたわけです。
そして研究発表者や登壇者が約140人を数え、参加者は360人を数えたという、これは例年最高の人数だったようです。

そもそも、地域活性学会って何?

といった所から。

以下、公式HPより抜粋。地域活性学会HP

地域活性学会は、内閣府が主導した「地域再生システム論」開講大学を母体に2008年に設立。
2009年には第1回の全国研究大会を法政大学で開催、活動を開始。
これまで、5回の全国研究大会と4冊の研究論集発刊を実現。
現在、約600名の会員を擁する。(現在は810名)

だそうです。

学会って調べると各分野凄く数があるんですね〜。公的学会だけでも500以上はあるんじゃないですか、多分。すごい!

医学系の学会なんて細分化したらキリが無さそうです。
うーん、とにかく頭が良い人が集まる会であるというのは間違いないでしょう。私には縁がない世界だと思っていた。。。

さて、本題。

この地域活性学会は7つの”研究部会”に分かれて活動しているようです。
その中に
地域おこし研究部会なるものがあります。

こちらも抜粋させていただきますと・・・地域活性学会HP

「地域おこし協力隊」のテーマを継続的に取り上げ、様々な団体等のネットワーク化を図り、多くの研究や実践活動を政策的観点等から連携させ、地域活性化の調査研究、実践活動、政策提言等を行っていくことを目的としている。

だそうです。

その研究発表も今回の大会の中のプログラムに入っており、この事は事前に部会長でもあり、地域活性学会の副会長でもある中嶋聞多さんよりお話を伺ってはおりました。

「あなたに相談したいことがあるから宜しくね」と。

はい、とは答えつつ、いつそのお話が来るのだろう?と待っていたら徐々に日にちも迫ってきてようやく全容が見えてきたのです。

結局、お会いした際にはこんなお話の流れになりました。

中嶋先生「せっかくの機会なのだから、地域おこし研究部会と長野県の地域おこし協力隊が意見を交わす場を設けたいと思うんだけど。」

「いいですね。私自身、ここ1年弱様々な協力隊の方々とお話しさせていただく中で、皆が結構不安を抱えているのだということに気づきました。そういうのもざっくばらんにお話できたらいいですよね」

中嶋先生「いいね!それ、そういう感じでいこう!そういう意見交換もしくは発表の時間もあるといいね(ゴキゲン笑顔)じゃあ長野県内の協力隊の方達に声掛けしてもらえるかな?⤴︎」

「(え!?)あ、はい、できる限りで声掛けしてみますね。」

と、実は地域おこし研究部会の発表内容などもこの時点ではよくわからないまま任されたのが今回のミッション。

そして、「交流会もやりたいと思うんだけどセッティングして貰えない?」と。(むしろ断る余地もなくやってくれとお願いされ 笑)

とまぁこういうお話。
これはまさかの流れでした。
正直、「しまったー!また調子に乗ってやるって言っちゃった。」
と思ったんです。迂闊に(相手が気持ち良くなっちゃう様な)サービストークをすると思わぬ仕事を任される、という私あるある。
勿論、これは結果的に良かったのですが・・・。当日までの流れはちょっとだけ大変でした。

地域おこし研究部会は3時間枠と、特別に時間を変更されていました。(当初はそんなに枠は長くなかったのです。)

その中で、先の話の通りに地域おこし協力隊同士のディスカッションの時間が急遽設けられたり、その後学会終了後のタイミングで交流会の時間を設けたりと色々動きがあり、先方も調整が大変だったろうなと思います。ありがとうございます。

まぁ、そんなこんながあり準備も何とかギリギリ間に合わせ、当日を迎えます。

さてさて、
発表者は3組

・佐藤恒平さん:地域おこしをはじめる前に必要な気持ちの準備研究
・藤井裕也さん、秋吉直樹さん:中四国地域おこし協力隊アンケートに基づく制度運用の研究
・甲斐田きよみさん:女性の単身移住の課題に対する地域おこし協力隊の可能性

各テーマに基づいて発表がありました。

この研究部会の座長は発表者にもなっている藤井裕也さん(元岡山県美作市地域おこし協力隊・岡山県地域おこし協力隊ネットワーク協議会事務局長)。写真左の方。

地域おこし研究部会 藤井裕也さん
そもそもは約1年前に、今の研究会のメンバーと、
「そういえば、協力隊の運用上の課題ってわかってるのに、数年前から人数増えたけど現状あんまりかわってないね」
みたいなところから始まり、アカデミックに事例を積み上げて協力隊を通じて地域をよりよいものにしようというところからはじまったのだそうです。

3組の発表の概要ですが・・・

●佐藤さんは、山形県朝日町で行なわれた、協力隊と行政のミスマッチを無くすための、まちおこし前夜の気持ちの準備研修についてのお話。

●藤井さんと秋吉さんは、132件の中四国協力隊のアンケートの研究分析と議論を深め、採用に関わるサポート組織のあり方や出口戦略などを提言。

●甲斐田さんは、単身女性の移住に対する課題を、地域おこし協力隊の制度を介することで緩和される可能性や、定住に結びつく起業・就農への成功に繋がる要因があるのではないかという提言。

それぞれが非常に興味深く、地域おこし協力隊である人間の目線でも共感できる部分もありました。また、これから地域おこし協力隊になろうとする方にとっての気持ちの準備といった所に関しても非常に有効な資料になるのではないかと感じました。

資料をそれぞれリンクシェアしますので詳細を知りたい方はご覧ください。

佐藤さん:地域おこしを始める前に必要な気持ちの準備研究
秋吉さんブログより:中四国地域おこし協力隊アンケートに基づく制度運用の研究
甲斐田さん:女性の単身移住の課題に対する地域おこし協力隊の可能性

何と大宮会長にもこの場にご臨席いただき、こんな一言を置いていかれました。
私もこれについてはハッとしたのですが、協力隊のキャリア形成に関してこの様に捉えておられました。

計画的偶発性理論「プランドハプンスタンスセオリー」

んー、一見何を言ってるかわからない難しいお言葉!
さすがは学会だと思ったのですが簡単に言えば、キャリアの8割は偶発性によって決定されるという理論のことです。
誰しもが協力隊になろうと思ってなったわけではない。

小さい頃に協力隊になろうと思っていましたか?そんなことありません。偶然に今ここにいますよね。

その偶然を意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきだというのがこの理論の中心となる考え方だそうです。

非常に興味深い知見を得られたところで、一部は終了。
二部は長野県内の協力隊と、地域おこし研究部会メンバーとの意見交換の時間。
今抱えている悩みや不満など、結構本音でみなさんぶつかっていました。聞いていると、全体的に行政と協力隊との連携などが課題なのかなと感じました。あとは、協力隊と地域との関係性など。

地域おこし研究部会

最後はお茶会しながら更にざっくばらんに情報交換をする時間。こちらは私がホスト役となってセッティングさせていただきました。

地域おこし研究部会
参加された皆さんからは大好評で、良い出会いや気づきがあったと仰っていました。

最初は大変なこと任されたなと思ったのが本音でしたが、実際に小布施側でのコーディネートをさせていただき、部会の方にも終始参加させて貰うことで見えたものや繋がったことがあったので、私としても成長できたお仕事の一つになりました。

このようなチャンスがふと訪れる面白い小布施で協力隊をやれていることはやはり希少ですね。

彼らとまた会える様に私もまた色々な取り組みをしていきたいと思います。

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